マウイ島の山火事について説明した本が火災が始まる前に出版されていた?

 

『炎と怒り: 2023 年のマウイ火災の物語と気候変動への影響』というタイトルの本がアマゾンランキングで一位となり良く売れている様ですがChatGPTにより数時間で作られた本の可能性が高い

 

2023.8.17

· 【最新ニュース】,Daily News
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ハワイのマウイ島で火事が発生してから2日後の2023年8月10日、『炎と怒り:2023年のマウイ火災の物語と気候変動への影響』が出版され陰謀論者の間で話題になっています。

これを別の視点で見てみましょう。

仕掛けた人間はAiを使い短期間で相当稼ぎました。

この本が何故陰謀論者の間で話題になっているかというと、沢山のSNSユーザーが、ハワイ火災について書かれたこの本が火災が起こる前に出版され、それはこの火災が計画的にグローバリストにより行われた事を証明していると騒がれているからです。

例を見てみましょう。

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英国のヘリテージ党党首さんはこの本を見て「マウイ島の大火事に関する本が、この本で記されている内容の期間(8月8日~8月11日)が終わる前の8月10日に書かれ、編集され、出版されている。これは事前に計画されたものだ。」とツイート。

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山岡氏はハワイ火災を予言していたと思わせる様なツイート。

この本はハワイ火災を予言した奇跡の本なのか、はたまたグローバリストの犯行計画書なのかっ!?

彼等の受け止め方としては「気候変動を推進しているグローバリストがハワイで火事を起こす事を計画し火を付けた為に、事前にこんな本を書くことが出来た」となるんですけど、事実は違います。

この本はアマゾンランキング環境部門で一位になる程現在売れて、著者は儲かっている様ですが・・・おそらく、ハワイ火事が起きた直後にこの本の作者はChatGPTの様なAIチャットBotに文章を作成させ、それを繋ぎ合わせて本レベルのボリュームにしてアマゾンに出品したのだと思われます。

Fire and Fury: The Story of the 2023 Maui Fire and its Implications for Climate Change(炎と怒り:2023年マウイ島火災の物語と気候変動への影響)』の内容が精査された所、予言的文章ではなかった事が分かっています。

この本が出版(デジタルでですが)されたのは2023年8月10日で、マウイ島で山火事が発生した2日後でした。この本の内容には8月10日の時点で広く報道されていない情報は含まれていなかった事も確認されています。

AIで作成された証拠にこの本の文章には、人工知能(AI)ソフトウェアが作成したコンテンツである事を示す複数の特徴がありました。

ある意味賢いと思います。

バイラルになるような事件が世界で起きた時に、すぐさまChatGPTに関連する項目を質問して答えさせ、それを繋ぎ合わせて本にしてデジタルで出版する。

何が起きたのか世界は調べていますので、人目に付きやすく、こうした陰謀論者によるバイラルも手伝って好調に売れる筈です。

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アマゾンではこの様な説明が添えられ販売されています。

Fire and Fury: The Story of the Maui Fire and its Implications for Climate Change(炎と怒り:マウイ島大火災の物語とその気候変動への影響)』は、ハワイの歴史上最も壊滅的な山火事のひとつであり、世界的な気候変動危機に対処する緊急の必要性を明らかにした、目を見張るような記録である。2023年8月8日から11日にかけて、干ばつ、暑さ、ハリケーンの風に煽られてマウイ島を襲った大火災の記録。

本書では、火災を生き抜いた人々の悲惨な体験と、炎と闘った消防士やレスキュー隊の英雄的な努力が描かれている。

本書はまた、地域的・世界的な火災の原因と結果を検証し、気候変動の影響に対する私たちの社会と地球の脆弱性をいかに露呈させたかを明らかにしている。

本書は、科学的調査、目撃証言、公式報告書、メディア報道をもとに、マウイ島火災とその気候変動への影響について、包括的かつ説得力のある物語を提供している。

また、将来の山火事を防ぎ、備えるにはどうすればよいか、温室効果ガスの排出を減らし、気候変動に適応するにはどうすればよいか、実践的な解決策と提言も提示している。Fire and Fury: The Story of the Maui Fire and its Implications for Climate Change(炎と怒り:マウイ島火災の物語と気候変動への影響)』は、環境、人類の未来、そして美しい地球の運命に関心を持つすべての人にとって必読の書である。

https://www.amazon.com/Fire-Fury-Implications-Climate-Change/dp/B0CFCYXMRX#customerReviews
しかし、読者の目は誤魔化せません。早速「ChatGPTによって生成された、杜撰にまとめられた偽の本である。中身には何の価値もない。著者ですらこの本を読んだ事があるのか疑わしい。星0つ......。」とレビューがなされています。

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この本がハワイの火災を予言しているという噂は、この本のアマゾンの説明文に「2023年8月8日から11日の出来事」と書かれていたこと、そして出版日が8月10日であったことが原因ではないかと言われています。

出版日が8月10日であるにもかかわらず、説明文に「2023年8月8日~11日」と書かれていた理由は不明ですが、出版した人物が注目を集める為にわざとこうした可能性は否定できません。

 

この本はAIによって書かれたの?

デマ検証サイトsnopesはいくつかAIによってこの本が制作された根拠を指摘しています。

・この本の著者とされる人物は マイルズ・ストーンズ博士 ですが、実在の人物の名前と肩書きであるかどうかを調べても確認することはできなかった。

AI 検出サービスを使い、この本の文章を検査した所、複数の箇所からAIにより文章が制作された形跡が見られた。

・著者とされる人物の別の著書 "The Life story of Hunter Biden: The President's Son - A Life of Tragedy, Drama, Addiction And Scandal "もZeroGPTツール(コンテンツがAIによって生成されたかどうかを評価するソフトウェア)で分析した所、そのテキストは100%AIによって生成されたものであると表示された。

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この著者は簡単にお金を稼ぐために、バイラルになるネタが出た時にAIを使って物議を醸すような本を手っ取り早く作っている可能性があります。

AIを使った興味深い事例でしたね。SNSユーザーもまだ騙され気が付いていない様です。