北朝鮮、豊渓里(プンゲリ)の地下核実験場から地下水を通じて拡散した放射性物質に数万人の北朝鮮国民と韓国、日本、中国の人々が曝されている可能性があるとソウルの人権団体TJWGが報告

 

 

豊渓里核実験場付近で放射能汚染された地下水で生産された松茸などの産地偽装流通で、隣接している韓国と中国、日本まで被爆している可能性があると発表しました

 

2023.2.21

· 特集
この件、ロイターなども大々的に報道していますが、日本では奇妙なほど取り扱いが静かです。
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北朝鮮は現在、日本政府の福島原発処理水放流を「犯罪」と批判して撤回を求めています。

しかし、IAEAが認めている様に福島第一ALPS処理水の放流には問題がありません。大量の海水で薄める事により、ALPS処理水のトリチウム濃度は1リットルあたり1500ベクレル未満になります。

これは、規制基準(1リットルあたり6万ベクレル)の40分の1、WHOの飲料水基準(1リットルあたり1万ベクレル)の7分の1に当たります。

それにも関わらず、今年1月30日、北朝鮮外務省は「核汚染水にトリチウムのような放射能毒性物質(※自然界に存在する物質)が許容基準値以上(上記で指摘した様に実際は基準値の1/7)に含まれているという事は、すでに科学的に明らかになった」「海の流れが強い福島沿岸にこのような毒性物質が放出される場合、朝鮮の東海(日本海)は勿論の事、数十日内に太平洋の大部分の水域に流れ込む事になり、数年後に全世界の海域に広がるというのが専門家達の一致した見解」「しかし、日本当局は利己的目的だけを追求しながら海に核汚染水を何としてでも放出しようしている。地球生態環境保護に向けた国際社会の努力に逆行する犯罪行為だ!」と声明を出しています。

 豊渓里(プンゲリ)の地下核実験場から日本海まで放射能汚染水が流出している可能性があり、汚染された地下水で育てられた松茸等の作物を産地偽装して世界に売っている北朝鮮

こちらは地下核実験の結果での汚染ですし、地下核実験で汚染された松茸などを産地偽装で世界に輸出なんて、もはや新しいテロではないでしょうか?福島の処理水放流を犯罪行為などと言っていましたが、この様に北朝鮮自身がとんでもない犯罪を行っていた事が今回明らかになりました。

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 現場はどの様な状況なのでしょうか?韓国メディアによる報告を見てみましょう。

北朝鮮が「豊渓里核実験場」で核実験を行う事で発生した放射性物質が、地下水を通じて実験場周辺の8つの市や郡に拡散する危険性があるという調査結果が出ています。

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豊渓里核実験場核実験イメージ図

この地域では100万人以上の住民が地下水を飲料水や農業用水として利用しています。

特に、核実験場周辺で生産された農水産物の産地偽装による流通で隣接国である韓国、中国、日本まで被爆の危険にさらされているという指摘。

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韓国の人権調査団体TJWGが2月21日発表した「北朝鮮風渓里核実験場放射性物質の地下水汚染リスクと影響マッピング」という報告書によって明らかにしていますが、核実験場から流出する放射性物質が住民や周辺国に拡散する危険性について、総合的な概要が提示されたのは今回が初めてとの事です。

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⇧TJWG提供 豊渓里核実験場周辺の河川の合流点

報告書が注目しているのは、豊渓里核実験場周辺の地表水が複数の地点で合流し小川を形成している事。 特に、核実験場が位置する万塔山の水源が集まり長興川となり、この川は南の南大川に繋がり、その周辺で最も人口が多い吉州郡吉州邑を経て、華台郡・金策市を越えて日本海まで流れます。

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引きで豊渓里核実験場周辺の河川が日本海に流れる様子を見ると・・・・⇩

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北朝鮮は「放射性物質流出は全くない」という主張を繰り返していますが、出てますねコレ。

周辺地域の住民はこの放射能汚染水を飲料水や農業用水として使っているとの事
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豊渓里核実験場半径40㎞以内の範囲と長興川~南大川~日本海

吉州郡出身の脱北者を調査した結果、北朝鮮当局はこれまで核実験に先立って住民を避難させたり、事前予告をした事がなかったと判明した様です。

直接的な被爆の危険に晒されているのに、何の措置も講じなかった。

報告書が大きく懸念する点は、核実験場周辺の住民が「問題の地下水」を飲料水や農業用水として使用しているという点です。

吉州邑に住んでいた脱北者は「アパートに住んでいたが、水圧が弱く2階では水道が役に立たなかった」とし、「ほとんど共同井戸(地下水)を飲料水として使っていた」と証言。

報告書は豊渓里核実験場付近の8つの区域を被爆影響圏に設定。この地域の住民は約108万人と推定され、放射性物質の影響を受ける住民を50%と仮定すると54万人、25%に基準を下げても27万人に達しています。

核実験場には「政治犯収容所」16号管理所が隣接しており、ここに収監された2万8700人(昨年6月時点の推定値)も影響圏に入ります。

核実験場周辺の特産物

韓国が注目するのは「特産品の密輸」を通じた被爆の懸念

豊渓里核実験場周辺の松茸産地マップ⇩

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放射性物質に晒された地下水で育った農水産物も汚染の可能性が高く、この地域では「七宝山松茸」という名で高級ブランド化され、全世界に流通された松茸が代表的との話・・・。

七宝山自体は核実験場から53㎞離れていますが、この一帯の住民は「豊渓里一帯できのこを多く採取し、統制区域にされてからは周辺の山で採り続けた」と証言したとの事。核実験場周辺の松茸まで「七宝山松茸」に偽装した可能性も十分あると調査報告では指摘されています。

北朝鮮当局は過去からこのような特産物を外貨調達手段として活用して来ましたが、海外に流通した品目と規模は公表していません。

他国に輸出規制がされた後も、密輸業者を通じて、中国産に偽装された北朝鮮産特産松茸などが輸入され続けている様です。

 

放射能汚染された北朝鮮の「七宝山の核きのこ」

2018年、ムン・ジェイン前大統領が平壌南北首脳会談の対価として受け取った松茸が「放射能」に汚染されている可能性があると問題になった事があります。

北朝鮮の代表的な松茸の産地は「明川郡七宝山」です。七宝山は核実験場所である吉州郡豊渓里に隣接。実際に中国から密輸されたこの地域のツルニチニチソウから放射性物質であるセシウムが基準値の9倍以上検出された事があると報道されています。

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2016年4月、台湾メディアは「咸北道道州郡豊渓里の近くに松茸の主産地である明川郡七宝山があるが、核実験場から30㎞しか離れていない為、北朝鮮産の輸出用松茸が放射能汚染の影響を受けた可能性が高い」と報道してもいます。

調査に参加した脱北者が「1980年代からこの地域の特産品である山川魚と松茸が(中央党の高官に献上する)「9号物資」として平壌に献上されていたが、2006年の核実験以降、これらは献上品リストから外れた」と証言しており、韓国メディアは、北朝鮮の指導層が自分達が食べない放射能松茸を韓国に廃棄処分した!と怒っていました。

北朝鮮国務委員長が平壌南北首脳会談記念にプレゼントした七宝山松茸⇩

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北朝鮮産の松茸等は中国産に偽装され流通されている

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2016年、RFA(米国放送理事会管理)は北朝鮮松茸産地偽装流通についてこの様な報道をしています。

北朝鮮産の松茸が中国経由で韓国と日本に輸出されている事が分かりました。韓国と日本の北朝鮮産農産物の持ち込み禁止措置の為、「中国産」に偽装して輸出するそうです。

北朝鮮当局は松茸を主要な外貨獲得源とみなし、松茸が集中的に採れる秋季には、七宝山や妙香山など松茸産地を封鎖し、住民の入山を禁止させていると言われています。

1年前に脱北した50代の咸鏡北道出身の脱北者は「松茸の季節になると軍隊が山を封鎖し、松茸を採る人を入れない」「松茸の輸出は忠誠資金部門である労働党39号室と軍部傘下の外貨稼ぎ会社が独占していた」と説明。

中国の貿易業者は「北朝鮮の人々は、乾燥松茸は1キログラムあたり950元(¥15.580)で売る」とし、自分は「そこに100元(¥1.640)ずつ上乗せして市場に戻している」と話しました。

※2016年、元円レート円¥16.4

当時、中国遼寧省瀋陽の市場で、北朝鮮の松茸は1kg当たり1千500元(¥26.400)で販売されており、ほとんどが中国産に偽装されて韓国と日本に輸出されていたとの事。

この貿易業者は「北朝鮮の松茸は香りと味が良く、韓国や日本で需要が多いが、対北朝鮮制裁項目である為、中国産に偽装して輸出している」と話した。

 

朝鮮総連議長の次男が日本に中国産と偽装した北朝鮮松茸を密輸し検挙

以前、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)議長の次男、許政道(ホ・ジョンド)は北朝鮮産の松茸3t余りを「中国産」と虚偽して日本に持ち込んだ事が発覚し、懲役刑を宣告されています。

不正輸入をめぐっては、在日朝鮮人系信用組合の破綻時に、宗萬氏が北朝鮮に巨費を貸与した見返りにマツタケ販売権を得る密約を、金正日総書記と交わしていた疑いが強い事も判明。

そして最近では北朝鮮産シジミ産地偽装販売もありました。

北朝鮮は中国と協力して、産地偽装松茸以外の国連安全保障理事会決議上の禁輸品目も堂々とネット販売中

北朝鮮と中国の合弁で2020年に製作された電子商取引プラットフォーム中朝俄跨境电子贸易网で、北朝鮮産の海産物など、国連安全保障理事会決議上の禁輸品目が堂々と販売されている事が確認されています。中国で北朝鮮の商品をオンラインで購入する方式で、北朝鮮制裁の迂回手段として悪用される可能性があるという指摘。

そのサイトがこちらです⇩

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このサイトは、北朝鮮当局が中国のアジア太平洋国際ネットワーク科学技術会社と合弁で作った海外向け電子商取引プラットフォーム。韓国語、中国語、英語、ロシア語、日本語など5つの言語で運営される予定との事ですが、現在は中国語のみのサービスを提供しています。商品の購入を希望する場合、企業側のWeChatアカウントを通じて問い合わせや支払いを行う事が可能。

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蟹や貝などの水産物の販売も目立ちました。それこそ豊渓里核実験場からの放射能汚染水による影響を受けているのではないでしょうか・・・

オンライン取引を通じた北朝鮮製品の中国輸入は、中国の統計からも確認でき、新型コロナウイルス感染症の影響で、北中国境が事実上封鎖された状況でも、オンライン取引を通じた輸入が行われていた様です。

これも当然国連制裁違反だと思われます。

 

北朝鮮は現在、日本政府の福島原発処理水放流を「犯罪」と批判して撤回を求めていますが、この様な材料を元に、日本政府は北朝鮮に違法な核実験による核汚染水を日本海に垂れ流す事を強く非難すべきです。

また、汚染が疑われる北朝鮮偽装松茸などについても、今一度流通状況をシッカリと確認した方が良いかもしれません。