去年、ロシアが大量の高濃縮ウラン(核燃料)を運び込んだ台湾と沖縄のすぐそばの島をご存知ですか?

 

 

米国はロシアによる北京への核燃料提供が今後12年間で核弾頭の備蓄量を4倍に増やすのに役立つだろうと予測しています

 

 

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中国がロシア産ウランを輸入し、新たな軍拡競争に繋がると懸念が高まっています。

去年12月、中国と米国が軍事的緊張を緩和する為の建設的な協議を行ったと発表した日、その裏で中国は台湾のすぐ近くにある離島に大量の核燃料をロシアの技術者達に運び込ませていました。

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⇧こちらがロシアから大量の高濃縮ウランが運び込まれた長表島の位置です。

長表島の中国が最近建設した原子炉で生産される兵器級プルトニウムは、中国が今後12年間で核弾頭の備蓄量を4倍にも増やすのに役立つと報告されています。

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この島にある中国の高速増殖炉は、世界で最も注視されている核施設の1つで、米国の情報当局は、長表島のCFR-600が今年稼働を開始すれば、今後中国が核弾頭の備蓄量を増やすのに役立ち、10年程度で中国は米国とロシアが現在配備している核兵器に匹敵する体制を作り上げる事ができるようになるとの事。

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ジュネーブに拠点を置く国連軍縮研究所の核アナリスト、パベル・ポドヴィグ氏は「長表島の核施設が純粋な民生用である可能性は十分にある」と指摘してはいますが、「中国は民生用と分離用のプルトニウム備蓄量の報告を止めており、私を不安にさせる一つの要因です。決定的な証拠ではないが、良い兆候でないことは間違いない」とこの施設の不気味さについて警告を行っています。

米国国防総省は「去年12月12日の6,477キログラムのロシアからのウランの輸入は、台湾と南シナ海の支配を巡って緊張が高まっているアジアの軍事バランスを不安定にしかねない」と指摘。

こうした懸念も当然ですが、常日頃中国から福島原発処理水放出でイチャモンを付けられている我が国としては、宮古島や石垣島のすぐ近くのこの島での原発処理水排出状況等も気になりますね。

長表島の原発について

アルジャジーラが2021年にこの島について報告しています。

謎に包まれた長表島の原子炉に世界から懸念の声が高まっており、建設中の2基の原子炉が民間用なのか軍事用にも使用されるのかどうか、中国国外では誰も知らない。

中国の海岸線に点在する5,000以上の小島の多くと同様、長表島も歴史的にも地理的にも特筆すべきものはない。

福建省のこの島は、中国初のCFR-600ナトリウム冷却高速中性子原子炉(中国が開発したナトリウム冷却プール型高速炉原型炉)2基がある事で最近ようやく、それもごく一部の専門家の間で知られるようになった。

現在建設中の2基の原子炉の内、1基目は2023年、2基目は2026年頃に送電網に接続する予定です。

建設されている2基の原子炉はプルトニウムを生産します。そのプルトニウムは再処理して他の原子炉の燃料として使用する事ができ、また、核弾頭の製造にも利用できる。大量の核弾頭を非常に迅速に製造する事ができる。

しかし、このプロジェクトを監督する中国政府関係者や企業以外の誰も、使用目的が純粋に民生用エネルギーなのか、それとも国の核戦力を構築する為の目的にも活用されるのか知らない。

米国の高官が北京が核リスク削減に関するワシントンとの二国間協議に抵抗していると非難した事で、この疑問は更に緊急性を増した。

これらの増殖炉が謎に包まれている理由は、最近まで民生用プルトニウム計画について透明性を保っていた中国が、2017年に民生用プルトニウムの在庫に関する国際原子力機関(IAEA)への年次自主申告を停止し、原子炉をIAEAのデータベースに奉告しなくなっているからです。

プルトニウムの管理に関するIAEAの自主ガイドラインの締約国9カ国の間では、最大1年の報告の遅れが時々見られるが、中国のプルトニウムの管理に関する透明性の欠如は、世界中の不拡散専門家と政府の間で懸念を呼び始めている。

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完成予定図⇩

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中国共産党はこの施設をたたき台にして、2030年頃に数メガワットの大規模な商用高速炉を建設し、2035年に大規模な建設を達成する予定だと言っています。

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遠い国の話に聞こえますが、ロシアがプルトニウムを運び込んでいた長表島は地図で見ると意外と近いですよね。