中国が対外プロパガンダにAIを使用している兆候があるとオーストラリアシンクタンク。

 

中国はAIでデマ動画を量産し、YOUTUBEにバラまき、僅かな期間で一億回以上再生されています。

 

今後、対日世論工作にも積極的に活用される可能性があります

2023.12.23

· China News,Featured Topics

https://youtu.be/Jy1KPf3sDlo?si=dNbBhri5BfS6nsYY

中国はAIでデマ動画を量産し、YOUTUBEにバラまき、僅かな期間で一億回以上再生されています。

オーストラリアのシンクタンク、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)が12月14日「中国がAIを使ってYouTubeに何十個もアカウントを開設して中国を正当化し、米国や西側諸国を中傷する動画を流している事が分かった」と発表しました。

また、問題の中国チャンネルは「中国政府の指導または支援を受けている可能性が高い」と指摘されています。

ASPIは、中国が西側の国民を騙す為に始めたこの新しいYOUTUBEキャンペーンを「Shadow Play」キャンペーンと名付けて各国に警戒を呼び掛けています。

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Shadow Playキャンペーンの概要

・このキャンペーンは国際政治、世界経済、戦略的技術競争について、英語圏の視聴者の中国に対する見方を変える為に、YouTubeを発信源として親中国・反米国的な物語を宣伝するキャンペーンです。

・世界各国の多くの視聴者を惹きつけ、幅広く広げる為の戦術として、人工知能(AI)によって生成されたアカウント主やボイスオーバーを使用しています。

Shadow Play キャンペーンには、4,500本以上の動画を制作した少なくとも 30のYouTube チャンネルのネットワークが関与しています。

・ASPIが確認した時点で、これらの中国チャンネルは 1 億 2,000 万弱の再生回数と73 万人の登録者を集めています。

これらのアカウントは、2022 年半ば頃からコンテンツの公開を開始しました。短期間でこれほど多くの世界中の聴衆を集めた事は驚くべき事です。多数のYOUTUBEユーザーにアクセスできる能力を持っており、日本を含め西側を非難し、中国政府の言動を正当化するテーマで世論を密かに扇動し影響を与える可能性は、大いに懸念されるべきです。

ASPIが2023 年 12 月 7 日に YouTube/Google に調査結果を報告しコメントを求めたところ、YouTubeは12 月 8 日までに、中国Shadow Playネットワークの19のYouTube チャンネルを閉鎖しました。10チャンネルは組織的な不正行為でBANされ、9チャンネルはスパムとしてBANされた様です。

※中国のAI工作だと理由を添えて通報すると効くみたいですね。

あるチャンネルは「YouTubeのコミュニティガイドラインに違反したため停止」され、別のチャンネルは「スパム、欺瞞的行為、誤解を招くコンテンツに関するYouTubeのポリシーに対する複数回または重大な違反、あるいはその他の利用規約違反により停止された」との事。

・ASPIの分析 によるとShadow Playネットワークの運営者は、ある程度の中国政府の指示、資金提供、または奨励の下で活動している営利行為者である可能性があるようです。これは、一部の愛国的企業が政府関係者と協力して中国関連のキャンペーンを展開する事が増えているのを示唆している。

Shadow Playネットワークキャンペーンは 6 つの物語で世論形成する事に重点を置いています。

その中でも力が入れられている2つは、中国が世界競争の重要な分野で「勝利」しているというもので、1つ目は「米中ハイテク戦争」。2つ目は「レアアースなど重要な鉱物のシェア争い」で、どちらも中国が米国に勝利しているという物語です。

他の主要な物語は、米国は崩壊に向かっており同盟国との関係が分裂する危機に陥っていると煽る内容で、中国とロシアが地政学的に世界をリードする有能なプレーヤーであると刷り込む動画、米ドルと米国経済が弱っているが中国は非常に有能であり中国経済が絶好調、だと主張するものです。(寝言は寝て言えですね)

 

参考例⇩これらはAI動画制作サービスで数十分程度で作られている可能性があります。

中国で発表された世界初の 1nm 半導体チップについて詳しく説明している動画(勿論デマです)

https://youtu.be/uij4ZBjHFFI?si=l4xDJe32bz2mq8Vq

 

中国とイランが大胆な行動で米国の制裁を無視し、地政学的状況全体に衝撃を与えている!

https://youtu.be/3S6P3eziL_k?si=jgQJIyL95w-jwTx-

 

中国とイラン、欧州のエネルギー輸出を断つ新たな秘密計画で逆襲に出る

https://youtu.be/1yuYMli4dx4?si=Mcc6-vfAjm2lbIrM

内容はこれでもかというほど妄想で、現実離れした願望に満ち溢れていますが、あたかも西側のキャスターが話しているかのように装っていますね。これらが手間をかけずにサクサク作られている可能性があります。

・中国はAIを活用するようになった事で、手法や戦術を変化させてきました。

今回のYouTubeキャンペーンは生成AIのナレーションが、影響力工作の戦術として使われた初めての事例の一つで、そのスタイルはナレーターがナレーションを通じて中国を正当化して西側を悪とする主張をし、その主張を裏付けるコンテンツが画面に表示されるスタイルです。

このAIを使ったYouTubeでのスタイルがハマりつつあり、中国は益々調子に乗ってきている様子。また、YouTubeネットワークで、中国最大のテクノロジー企業の1つであるSogou(テンセントの子会社)が作成したアバターを使用しているアカウントも確認されています。

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参考事例⇧「Cross-Pacific Confrontation」、「中国がベネズエラを西側の制裁から大胆に解放した方法|西側はショックを受けている!」、AIで制作されたYouTube動画、2023年10月9日にアップされたデマ動画です。

 

これまでの中国に焦点を当てたキャンペーンとは異なり、今回のキャンペーンは世界中の多くの視聴数と購読者を集めていますので注意が必要です。

一部では収益化も行われており稼いでいる様子。

・こうした動画を制作する敷居がAIにより非常に低くなった為、中国は活発にプロパガンダ動画制作を始めた様です。

AI動画作成には技術的な専門知識は必要ではなく、ユーザーは数分以内に動画を作成する事ができる。

Text-to-videoプロバイダーを活用すると、ユーザーがスクリプトをアップロードし、スクリプト内のテキストに基づいて素早く動画が作成されます。

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※⇧AIで生成された中国のYOUTUBEチャンネルのなりすましキャスター

多くのプロバイダーでは、スクリプトをAIが生成した音声をで読み上げさせる事ができます。

アップロードされたスクリプトを反映した字幕を画面の下に追加する事もできる。

プラットフォームは台本を分析し、音声に合わせて関連するストック映像や画像を提案してきますので、音声ナレーションに合わせて映像コンテンツが表示されるように出来ます。

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※参考事例:「Deepin Moments」、「ドイツ、迫り来る産業危機を回避する為、米国を迂回して中国の助けを求める。「中国はどのようにしてベネズエラを西側の制裁から大胆に解放したのか?」「デンマークがノルド・ストリーム・パイプラインの真実を発表」などなどその時々の時事ネタを取り上げ、中国有利なプロパガンダを織り交ぜています。

多くのプロバイダーは、Getty Images、Storyblocks、Shutterstockなど、様々なサードパーティプロバイダーから提供される数百万点のバンクに依存していますが、ユーザーが独自にコンテンツをアップロードすることもできます。

ユーザーはトランジションやタイトルカードを追加する事もできます。

例えば、チャンネル名を紹介するオープニング・タイトルカードや、視聴者に「いいね!」や「購読」を呼びかけるタイトルカードなどです。

これらのプラットフォームを使えば技術的な専門知識を必要とせず、ユーザーは数分以内に動画を作成する事ができます。

中国がYOUTUBEでプロパガンダを行っている手法はこれです。

いくつかのShadow Play キャンペーンYouTubeチャンネルは、動画内のスクリプトや動画の説明文に、ナレーションが実在の人物によるものだと視聴者を誤解させるようなテキストを使用していました。

多くは他国の人間になりすましています。

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『Tech Info』「ファーウェイが韓国に認められる!サムスンがHongmengシステムをテスト!」というデマ動画。YouTube、2023年11月19日

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※参考:Asia Hot Topics 中国の逆襲!中国が新たにグラファイト鉱石の輸出を禁止。どんな影響があるのか?日本と米国は退場だ等というデマ動画。

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Shadow Play キャンペーンYouTubeチャンネルが投稿している話題リスト⇧

 

この様に中国のShadow PlayキャンペーンではAIの活用により、わりとクオリティが高い英語などの動画が量産され始めています。

これにより、世界で世論操作が行われています。

今回の中国に限らず、SNSには英語で日本の嘘の歴史も 出回っています。我々もAI動画で対抗すべきかもしてませんね。