日本でも政治家に対して中国人から同じ様な犯罪が行われている可能性がありますので、参考事例としてこちらでご紹介致します。
ロサンゼルスのダウンタウンに本社を置く中国人が経営する不動産会社「深圳新世界集団」が、77階建ての超高層ビルの建設許可を得る為に、当時のロサンゼルス市議会議員ホセ・ホイザー氏を買収していました。
⇧こちらがそのビルのイメージです。
ロサンゼルスで最も高い77階建ての高層ビルを、中国のデベロッパーが計画していると話題になっていました。
中国の深圳新世界集団は、バンカーヒルのフィゲロア・ストリート333 S.にある1980年代のL.A.グランド・ホテル・ダウンタウンの再開発計画をロサンゼルス市に提出。既存の13階建てのホテルを224戸のマンションに改築する他、77階建てのタワーを建設し、地上約1,108フィート（338ｍ位）の高さまでそびえ立たせる計画でした。
こちらがホテルの様子⇩
ここが中国人と汚職市議会議員のせいで不正な手段で再開発されかけたと言う話。
L.A.グランド再開発計画では、ホテル客室599室、コンドミニアム242戸、28,705平方フィートの商業スペース、36,674平方フィートの環境（最上階の2フロアを占めるバーを含む）、地下7階の552台分の駐車スペース、庭園、イベントテラス、プール等も備えられる計画されていました。
L.A.グランド再開発計画を自らのものとする為に中国人不動産開発業者深圳新世界集団は、ロサンゼルス市内の主要な商業および住宅開発プロジェクトを監督していた計画・土地利用管理委員会のトップを買収
豪華旅行や偽装融資など100万ドル以上（1億4000万円位/当時のレート）を市議会議員に賄賂として渡した中国人不動産開発業者深圳新世界集団オーナーらの行為に対して、今年五月、執行猶予5年の判決が言い渡され、400万ドルの罰金が科せられました。2022年11月に終了した11日間の裁判の結果、陪審団は贈収賄等で中国人が経営する深圳新世界集団を有罪としています。
不動産開発業者・深圳新世界集団のオーナーであるウェイ・ファン（57歳、中国深セン市在住、サンマリノにも住居を持つ）もこの件で起訴されていますが、事が発覚した直後に中国に逃亡し、彼はまだ出廷していません。
中国に逃げていると思われる逃亡者です。（米メディアは逃亡者と言っていますが、本人は中国でのびのびビジネスをしています）
2010年、不動産開発業者・深圳新世界集団はロサンゼルスのダウンタウンにあるL.A.グランド・ホテルを購入しました。
※そのほかのホテルにも手をかけています⇩
このホテルは市議会第14区にあり、当時の代表はホイザー市議会議員。
ボイルハイツに住む55歳のホセ・ホイザーは、ロサンゼルス市議会での役割の一つとして、市内の主要な商業および住宅開発プロジェクトを監督する計画・土地利用管理委員会の委員長を務めていました。
⇧こちらがロスの計画・土地利用管理委員会公式ページです。中国は常に目的を達成する為のセンターピンを狙います。今回はここでした。
2018年6月、深圳新世界集団はロサンゼルス市計画局に、L.A.グランド・ホテルを住宅と商業施設が混在する超高層ビルに再開発する申請を提出しました。
これがそのビルのイメージです⇩
2013年2月から2018年11月にかけて、深圳新世界集団のオーナーであるウェイ・ファンは、ホセ・ホイザー市議会議員に対して、現金、カジノ賭博のチップ、プライベートジェット機や民間航空会社のフライト、ラスベガスの高級ホテルやカジノでの滞在、高価な食事、スパサービス、売春サービス、政治献金を提供しました。
⇧ラスベガスにはこんな風なリゾートホテルが複数あり、売春は合法です。
ウェイ・ファンに金を出して貰い、ホセ・ ホイザール氏はラスベガスへ20回以上旅行。
また、ホイザー市議会議員のキャリアを脅かしていた、元スタッフによるホイザーに対するセクハラ訴訟を内密に解決する為の資金としてホイザーに60万ドルの担保を提供。
その見返りとして要求されたのが、深圳新世界集団に77階建ての超高層ビルの建設許可を与える事でした。
具体的には、深圳新世界集団はホイザー市議会議員に対し、市の様々な委員会で動議や決議を提出し、計画・土地利用管理委員会と市議会で不動産開発業者シェン・ジェンによる77階建ての超高層ビルの建設を推進し、プロジェクトの承認をさせるよう行動させていました。
他の市職員に圧力をかけシェン・ジェンに77階建ての超高層ビルの建設を承認するよう迫ったり、深圳新世界集団のオーナーであるウェイ・ファンの評判を高めたりしていた様子。
この件はFBIが捜査し起訴しました。
これも氷山の一角だと思われますが、この件も米国ではきちんと裁かれています。
いい加減我が国でも、こうした犯罪が行われていないかしっかりとした調査を行うべきですよね。