ザッカーバーグ率いるMeta社が7月5日、Threadsアプリを発表しました。
ThreadsはアンドロイドとiOSの両方のユーザー向けにダウンロード可能で、すでに世界中の1000万人もの人々がスマートフォンで試している様です。
巷ではTwitterキラー等とメディアが持ち上げておりますが・・・
Threadsは、"今日の関心事から明日のトレンドまで、コミュニティが集まって議論するプラットフォーム "と説明され、Threadsは7月6日、ツイッターの世界的トレンドのトップになりました。しかし、ThreadsではiOS版でもAndroid版でもリアルタイムのグローバルトレンドを表示する方法はないようです。
Threadsアプリの強み
Instagramの月間アクティブ・ユーザーは20億人を超えます。
ユーザーはInstagramの認証情報を使ってThreadsにログインし、Instagramでフォローしているのと同じアカウントをフォローする事ができる為、Instagramの月間アクティブユーザー数10億人の既存のソーシャルメディア習慣に簡単に加わる事ができる様子。つまり、Meta社はインスタグラム・ユーザーの4分の1がthreadsに参加するだけで、Twitterのユーザー数に匹敵する事ができるのです。
ザッカーバーグはThreadsがTwitterを超える規模になれるかどうかという質問に対し、「時間はかかるだろうが、10億人以上が参加するパブリックな会話アプリがあってもいいと思う。ツイッターにはそのチャンスがあったが、まだ成功していない。上手くいけば、Threadsがそうなるだろう。」と語りました。
アナリスト達はThreadsユーザーの増加という最初の勢いに乗ろうと、広告主の間で話題となり盛り上がると予測しています。
ThreadsアプリがTwitterの様に成れない理由
ザッカーバーグはThreadsを「インスタグラムの良いところ」を「新しい体験」として楽しめるプラットフォームとして押し出しました。
MetaのThreadsがTwitterと比較して欠けている部分は、ユーザーは従来、TwitterではInstagramと同じ人々をフォローしていないという事です。つまり多くのユーザーは、使い分けている。(私の様にInstagramでは美女model、Twitterでは経済安全保障、という風にね)
その為Threadsに登録しながら、Instagramのフォロワーをフォローするオプションをユーザーに与えるというザッカーバーグの戦略は、ユーザー数を迅速に拡大できる一方で、それらの多くのユーザーを常にアクティブに保つのは難しいかもしれません。
少数派のブランドやインフルエンサー、セレブを除けば、大多数のユーザーにとってのソーシャルメディア空間であるTwitterは、正確なトレンドや世界の出来事に関連するニュースや情報をリアルタイムで知る事ができる場所となっています。
それを把握する為にユーザーは、ジャーナリスト、ニュースプラットフォーム、セレブリティ、リーダー、アイコン、ブランドをフォローし、世界で起きている事と、日常生活を送りながら日々、身近に起き見聞きしている出来事とを照らし合わせて見ているのです。
Instagramがより”視覚的”なプラットフォームであるのに対し、Twitterは依然としてほぼ均質な”ニュース指向”のプラットフォーム。
つまりTwitterレベルの情報空間を構築して、Twitterユーザーを満足させられるかどうかがThreadsが流行るかどうかのポイントになりますが、それは簡単な事では無いでしょう。
TwitterやThreadsはあくまで器です。「そこに居る人々がどんな人なのか」が当然重要だと思われます。
Twitterには愚民も多いけれど、最先端の研究者、普段合う事も話す事もないレベルの教授らに、安全保障のアナリスト、優秀なトレーダー等、もう様々な世界中のプロフェッショナルがいるワケです。
だから有益な情報を得られるから見るわけで、中身のないスカスカなインスタ民やユーチューバーらが始めても属性が同じなら中身も同じ様なもの。得るものがない。
インスタ民みたいな情弱に人気な情報商材屋ではなくTwitterには本物の投資家が沢山いたり、ガチ勢がいるから価値があるわけで、人間自体がコンテンツなんですよ。
なのでTwitterキラー等と大層な名前を付けるにはまだ早いと思います。