ロシア株価が急落。

 

インフレ対策の為に金利を21%へ引き上げたのが災いしています

Photo Tanya Rvacheva

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ロシア株価平均RTSIが急落し、ロシア国内で話題になっています。

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月足で見ても厳しい状態で、2000年以降ロシア株価を支えてきた超重要サポートライン内に戻せず、急落を始めています。

2008年にも急激な暴落をしていますがサポートで下げ止まりました。今回はそれよりも悪いです。

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月足で20日移動平均線が50日、100日、200日移動平均線を2022年にデッドクロスを起こしてから下げのパーフェクトオーダーを出しています。

そのままサポート割れが続き、今年7月から決定的に急落を開始。

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585ドルの水平線が最終防衛ラインに近いですが、これを下抜けると2000年以前の価格に戻してしまう可能性があります。

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ボリンジャーバンドを週足に合わせて見ると、バンドウォークを始めそうなのが分かります。

暴落の原因はシンプルです。ロシアがウクライナ侵略を始めたから。

戦争を止めれば暴落は止まるのですがね。何を言われても侵略を止めなかったプーチンですが、唯一彼を止める事が出来るのは「株価暴落」だったりするかもしれませんね。

ロシア銀行副総裁は最近の急落について、金利の高さが原因と述べています。

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ロシア銀行は主要金利を200bp引き上げ、年率21.00%とする事を10月25日に決定しています。

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金利21%・・・凄いですね・・・まるで闇金レベルですよ。

ロシア銀行は10月21日時点で年間インフレ率が8.4%と高い水準で推移しており、2024年末のインフレ率は8.0~8.5%に達する可能性が高いので利上げに踏み切ったと言っています。

利上げを行うと株価は下落します。

金利が上がると、企業の借入金の支払い利息が増え企業の収益が圧迫されます。 また、企業は新たな借入れがし難くなり、 資金がなければ事業を縮小、それにより売上げや利益が減り株価が下がる事に繋がります。

株価下落局面で利上げをせざるを得ない状態にロシア国内は追い込まれており、株価が上昇する為のポジティブな材料は国内にはありません。

トランプ政権発足後のロシアへの対応緩和に期待しているでしょうが、その足元を見てトランプは交渉に出るでしょう。期待しているほど甘い展開にならない可能性があります。

利上げについては、日銀も来月利上げを発表すると度々報道されていますので、注意が必要です。

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前回日銀が利上げすると発表した際に、日経先物は30000円付近まで下落して日経もそれに追随。

今回はどうなるのか見ものです。

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水色で示したサポートを割り込むと面倒な事(再び30000円付近までの下落)になる可能性があります。

このサポートを下抜けると2012年から10年以上続いてきた上昇チャネル(上下の白いライン)内にまで戻されてしまうかもしれません。

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