ゼレンスキーが習近平と実際に何を話していたのか、丸め込まれて変な約束をしていないか気になりますよね。
内容をチェックします。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、中華人民共和国の習近平国家主席と電話会談を行いました。
1時間に及ぶ会談の中で、両首脳は二国間関係のあらゆる話題について議論しました。特に、ウクライナの為に公正で持続可能な平和を確立する為の協力について協議がなされた。
ゼレンスキーは「ひとつの中国」政策を堅持するというウクライナの立場を再確認した上で、ウクライナの独立、主権、領土保全に対する中国の支援に感謝しました。☜台湾の置かれている立場はウクライナに近いものがありますから、ココはちょっと残念な所ですが、中国からの協力を引き出そうとしているこの会談ではこう言わざるを得ないでしょうね。
両者は、ウクライナと中国のパートナーシップを強化する方法について話し合った。
ゼレンスキー「ロシアの本格的な侵攻以前、中国はウクライナにとって第一の貿易相手国だった。今日の私達の会話は、あらゆるレベルで以前の関係の復活、維持、発展に強力な推進力を与えると信じています。これは、両国の政府関係者の交流再開と、駐中国ウクライナ大使の任命によって促進されるはずです。」
ゼレンスキー「現在ウクライナは、人類史上最大の人災であるチェルノブイリ原発事故の犠牲者を追悼している。また、現在進行中のロシアによるザポリージャ原子力発電所の占領と、私達の都市や村への軍事攻撃の隠れ蓑としての原子力発電所の利用は、ロシア政府が世界のすべての人々が、いかなる核や放射線の脅威からも安全を保障されて生活することが出来る、という公平な利益を脅かしていることを事を示している。
この観点から、中国には原発周辺の安全保障問題の解決に効果的な役割を果たすようお願いしたい。これはブダペスト覚書の精神に沿うものである」
また、ゼレンスキーは前線の状況について習近平に伝えた「前線の状況は厳しいが、我々は立ち向かっている。我々はこの戦争を始めたわけではないが、我が国の主権と領土の完全性を回復しなければならない。1991年の国際的に承認された国境線での回復が行われなければならず、これはクリミアを含むが、国連憲章の目標と原則に完全に合致するものです」
ゼレンスキーは、ロシアの侵略がもたらした壊滅的な結果について特に言及し、ロシアによる2万人のウクライナの子供達の拉致に焦点を当てています。
ゼレンスキーは習近平に、世界平和サミットの開催に向けて現在進行中の外交活動について報告し、平和回復の為の努力に中国が積極的に参加する事に期待を表明した。
「ウクライナの人々ほど平和を望んでいる人はいない。私達は自分達の土地で、自分達の未来の為に戦っており、自衛の為の不可侵の権利を行使している。平和は、国際法の原則と国連憲章の尊重に基づき、公正で持続可能でなければならない。領土を犠牲にしての平和はありえない。」
中国政府がウクライナ侵略を継続する為に、ロシア軍に武器を送っていた事は既に判明しています。
今年初め中国の中央軍事委員会が、ロシアがウクライナ侵略に使う為の武器の「段階的な提供を承認」し、武器を民生品に偽装して引き渡そうと計画していた事が発覚。
米国がロシア対外情報庁(SVR)を盗聴して得たとされる内容で、最高機密扱いでした。
また、中国が2022年6月~12月の間にウクライナ侵略中のロシアに、アサルトライフル1000丁やドローンパーツを売っていた事も発覚しています。
これは、中国がライフルをロシアの企業に送っている初めての証拠で、中国企業はアサルトライフルを「民間の狩猟用ライフル」と偽装して出荷していました。
ロシアにアサルトライフルを販売していたのは、中国最大の武器および装備品製造グループ China North Industries Group(Norinco Group、中国兵器工业集团)です。
中国がロシアの為に手配したアサルトライフルはM16をモデルにした CQ-A ライフルと記載されています。
中国武装警察や、フィリピン、南スーダン、パラグアイ等の軍が使用しているもの。
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ゼレンスキーはこの状態を分かって会談をしていると思われますが・・・
今後の習近平とゼレンスキーの言動も注意してみていきたいと思います。