3月24日のアメリカ・イラン情勢

トランプ大統領はイランとの協議を「生産的」と表現し、軍事攻撃を5日間「延期」すると発表。イランは否定。

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・イラン外相、トランプ大統領の「交渉が失敗すれば爆撃を継続する」との発言を受け、米国との協議を否定

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・トランプ大統領はイランとの協議を「生産的」と表現し、軍事攻撃を5日間「延期」すると発表

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・イラン外務省は協議の事実を否定。トランプ氏は「イランの要人と話している」と述べ、交渉が失敗すれば「爆撃を続ける」と警告


・トランプ、ホルムズ海峡は「共同管理」されると発言

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・イスラエルは戦争の早期終結を見込んでおらず、エネルギー施設を避けつつ作戦継続の方針。米国は「イスラエルは満足するだろう」と説明

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・イランは地域全体を対象とする広範な攻撃対象リストを公表し、「地域全体が暗闇に包まれる」と警告


・国際エネルギー機関(IEA)事務局長は1970年代並みの石油ショックの可能性を警告


・市場の反応:原油下落、利回り低下、株価上昇(ただし急激な初動からは落ち着く)

・モルガン・スタンレー傘下ETradeのクリス・ラーキン氏はトランプとイランのやり取りについて「市場は潜在的に好材料となり得るニュースで目を覚ました」一方で「上昇が持続するには、地政学面での具体的な進展が必要だ。現在は見出し主導の相場が続いている」と指摘しています。

・予測市場では、4月30日までに停戦が実現する確率は50%を超えています。

・エバーコアのクリシュナ・グハ氏は「これは戦争終結への出口に向けた本格的な進展なのか、それともトランプ氏が時間を稼ぎ、原油価格の急騰を抑える為の戦術なのか判断は難しい」と述べ、「ただし少なくとも金利には一時的な安堵を齎す可能性がある」としました。

・イランはホルムズ海峡や戦争終結の条件に関するイランの立場は変わっていないと強調した。イラン国営メディアは米国は仲介国を通じて交渉を試みていたと報道。イラン側はこれまで、攻撃に対する代償をさらに高める意向を示してきました。

・一方、イスラエルが実際に緊張緩和を望んでいるかは依然として不透明であり、トランプが間接対話を強調する中でも攻撃は継続されています。
・トランプは記者団に対し、米国とイランの協議には「重要な合意点がある」と述べています。

・イランの否定については「イランにはもっと優秀な広報担当が必要だ」と語り、「イランは合意を望んでおり、我々も同様だ」としました。

また「おそらく電話で協議を行うだろう」とし、「イランの高官と話しているが、最高指導者ではない」と説明しています。

米国の要求としては「ウラン濃縮の停止」と「既存の濃縮ウランの引き渡し」、そして「核兵器の保有を認めないこと」を挙げ、ホルムズ海峡については「うまくいけば間もなく開放される」「共同管理されることになる」と言っています。

ロシアが仲介役に
イランのアラグチ外相はロシアのラブロフ外相と会談し、ロシアは仲介役としての立場を強めようとしています。

ラブロフは「即時停戦と、すべての関係国の正当な利益、特にイランの利益を考慮した政治的解決」を呼びかけ。

オマーン外相は、この紛争が自国の責任によるものではなく、既に大きな経済的混乱を引き起こしていると指摘。英国政府も「協議に関する報道は歓迎する」とし、ホルムズ海峡の再開が重要だと述べています。

イラン側、トランプ発言を「後退」と評価
トランプは交渉が失敗すれば「爆撃を続ける」と発言しましたが、イラン外務省は「対話は存在しない」と改めて強調。イラン国営放送は、トランプ氏の発言はエネルギー価格を抑え、軍事計画の時間を稼ぐためのものだと批判しています。

また、トランプが48時間の最後通告を撤回したことについて、イラン側は「報復を恐れて後退した」との見方を示しました。

市場と今後の見通し
市場は一連の発言に敏感に反応し、原油価格は下落、株価は上昇しましたが、その動きは落ち着きつつあります。

専門家の間では、今回の動きが本格的な交渉への転換なのか、それとも時間稼ぎなのかについて見方が分かれています。状況は依然として不透明であり、今後の展開次第で再び緊張が高まる可能性も。

アップデート:24日早朝までの様子

開戦4週目、トランプ発言で和平期待と大規模ショートが衝突株急騰・原油急落・ビットコイン/金/債券も上昇・ドル安に。ただしいずれも追随買い乏しく、動きは不完全です。

・トランプの行動パターン:「緊張→緊張緩和」の繰り返し(北朝鮮2017-18、ソレイマニ2020、対中関税と同じ手法)をしています。

米イラン交渉・停戦協議の最新動向

・米・イラン高官が今週パキスタンで会談予定 — Axios

・ィラン側代表:議会議長ガリバフ氏ら、米側代表:ウィトコフ、クシュナー、バンス副大統領(の可能性) — Axios記者

・トルコ・エジプト・パキスタンの3カ国が過去2日間、米イラン間の仲介役を担っている

・ウィトコフとイラン外相アラグチ氏がそれぞれ3カ国の高官と個別に協議。米情報筋「仲介は進展中。戦争終結と全懸案事項の解決が議題」

ルコはFT報道によると、和平交渉の為の「短期停戦」実現に向けて働きかけ中 — FT経由

ラン外務省(メフル通信)は「米イラン間で緊張緩和に向けた取り組みがある」と認めつつ、「先に戦争を始めたのはワシントン側」と主張 — Mehr通信

ラン外相がロシアのラブロフ外相と電話会談(トランプが「生産的な協議」と発言した後)

・ワシントンは4月9日を対イラン戦争終結の目標日に設定(イスラエル高官) — Iran International経由

米強襲揚陸艦トリポリ、揚陸艦ニューオーリンズ、海兵隊約2,200名が今週金曜に中東へ到着予定 — WSJ経由

ウクライナのドローン攻撃によりロシアのプリモルスク港の石油輸出施設が炎上 — RFE/RL経由

・商船三井運航の大型タンカー「オメガ・トレーダー」がイラク産原油200万バレルを積みホルムズ海峡の通過に成功 — Bloomberg経由

・ホワイトハウスがイランのガリバフ氏を「交渉相手、さらには将来のイラン指導者候補」として検討中 — Politico

一部当局者は「取引可能な人物」と評価、ただし最終決定はなし。

  • 一方でガリバフ氏は革命防衛隊元司令官であり腐敗疑惑もあるとの批判的見方も — UANI

・2025年5月の米中貿易合意と今回の米イラン交渉の構図が酷似しているとの見方があります。

  • 中国も当初「交渉は一切ない」と否定→3週間後に合意、という経緯と同じパターン
  • 「合意までは市場のボラティリティは継続、正常化には数ヶ月かかる」との見通し


ここ数日で原油先物価格を動かした材料

土曜 4:00(日本時間)
トランプ「戦争は人々が思っているよりもはるかに早く終わる」— 原油は急落、株は急騰

土曜 6:00
トランプ「米国はイランへの軍事行動の“縮小”を検討」— 原油はさらに下落

日曜 8:00
トランプ、イランに対しインフラへの爆撃を宣言し、ホルムズ海峡を開放するよう48時間の猶予を設定。-原油急騰。

月曜 4:00
先物市場が開始、トランプの発言を受け原油は上昇、株は下落

月曜 20:00
トランプ、イランのエネルギー施設への攻撃を5日間延期 — 原油は急落、株は急騰

月曜 20:45
イランのファールス通信「トランプ氏との直接・間接の接触はない」— 初動は反転(ただし限定的)

月曜 21:45
トランプがイランの否定を否定、「5日以内の合意」を見込む — 原油は再び下落、株は上昇

月曜 23:00
トランプ「うまくいけばホルムズ海峡は非常に早く開く」— 原油は当日安値を更新

火曜 0:40
イラン国営テレビ「米国からの協議要請に応じていない」— 原油は上昇、株は下落

火曜 1:00
イランのガリバフ議長「原油市場を操作するためにフェイクニュースが使われている」— 原油は上げ幅拡大

火曜 1:45
トランプ氏「イランと非常に良い協議をしている。イランは解決を望んでいる。まとまるだろう」— 原油は再び下落

火曜 3:15
イラン革命防衛隊「(イラン軍が完全に制御しているため)ペルシャ湾に機雷を敷設する必要はない」— 原油の下げが加速

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