
暫く停滞していたXRPですが、最近動きが出始めました。
米国の証券取引アプリのロビンフッドは、アメリカでのマイクロ先物取引を開始しました。

ロビンフッドがXRP(リップル)のマイクロ先物取引を開始した事は、XRPの価格上昇に繋がる可能性がありますが、必ずしも価格が即座に上がるとは限りません。以下のような理由でポジティブな影響が期待できます。
1. 流動性の向上
マイクロ先物取引は小口の投資家でも簡単にXRPの先物取引に参加できる為、全体の取引量(流動性)が向上します。流動性が高まる市場は価格の安定性や健全な値動きを促し易くなり、多くの場合、価格の上昇圧となります。
2. 投資家層の拡大
証拠金が少なくて済むマイクロ先物は、今までXRP現物や従来型の先物に参加できなかった個人投資家の参入を後押しします。参加者増加は需要を喚起し、価格上昇要因となりえます。
3. ヘッジ手段/ポジションの柔軟性
マイクロ先物を活用する事で、既存のXRP保有者は下落リスクを先物でヘッジし易くなり、安心して現物を保有できるようになります。また、短期的な価格変動に賭けたいトレーダーも参入しやすくなります。
4. ロビンフッドのユーザー基盤
ロビンフッドは2600万口座もの利用者を抱えており、そのユーザーへの門戸がXRP先物にも開放される事で認知度や話題性が増します。新規の関心が高まる事で、買い圧力増加が期待されます。
ただし…
・必ず価格が上がるわけではなく、ショート(売り)のポジションも増えうる為、一時的な調整や乱高下もあり得ます。
・ニュースへの期待感で短期的な上昇が見られても、実需や市場全体のリスクオフなど他要因で逆行する場合もあります。
まとめ
今回のXRPマイクロ先物導入は「中長期的には価格上昇に繋がる可能性が比較的高い」と考えられますが、それが直近でどの程度の値動きに繋がるかは、他市場要因や心理的反応にも左右されます。仮想通貨全体の強気ムードと重なれば、XRP価格は一段高となる展開も期待できます。
XRPを運用するリップル社がSECに対する交差上訴を取り下げ、長年に渡る法廷闘争に終止符
今回のニュース(リップル社が交差上訴を取り下げ、和解に向かい、民事制裁金と恒久的差止命令を受け入れる)は、XRP価格に対して「一時的な安心感」や「不確実性の解消」というポジティブ要素として働く可能性があります。しかし、強い上昇トレンドが発生するかどうかは限定的です。
- 不確実性の解消
長年続いたSECとの裁判が終結し、今後のリスクやネガティブサプライズが減少する為、投資家心理は改善します。「SECとの裁判リスク」という重しが外れる効果があります。 - 上昇は限定的
しかし、今回の合意によってリップル社には恒久的差止命令(規制的な監視)や高額な罰金が残る為、「完全勝利」ではありません。根本的にXRPの規制リスクが払拭されたわけではなく、引き続き課題は残ります。 - すでに織り込み済みの側面
リップル社の「部分的な勝利・供給制約の解除」は一度ニュースになっており、今回の和解取り下げ=「最終的な落ち着き」は、既に多くの市場参加者がある程度予想していた動きと捉える向きもあります。 - 短期的反応
実際、今回の記事でも「XRPはこのニュースを受け、1.4%と若干上昇した」とあります。つまりポジティブサプライズというよりは、「ほっとひと安心でジリ高」程度の動きです。 - 中〜長期的にはファンダメンタルズが重視される状態に
規制上の問題が解消された事で、今後はリップル社のビジネス拡大(実需によるXRP利用拡大や提携ニュース等)がなければ、急激な値上がりには繋がりにくくなるでしょう。
まとめ
このニュースだけで大きくXRP価格が上昇するとは言えませんが、不透明感が消えた事で一定の買い材料となるのは確かです。中期的には「ポジティブ材料出尽くし」で落ち着く可能性もあります。今後更に明確な需要増、提携発表など新材料があれば、追加的な上昇も期待できます。
XRP投資家の行動が変わってきており、特に7月にかけての回復・上昇の可能性が強まっているという意見も
投資家の行動が「成熟」してきており、中長期でXRPを保有する人が増えています。
最近の調査では6~12か月以上保有されているXRPの割合が大幅に増加し、3~6か月保有者も「売らずに保ち続ける」傾向(HODL)を示しています。これは、XRPに対する信頼(今後の期待)が高まっている事の証拠だと指摘されています。
ここからは皆さんもXRPのマーケット状況観察に使えるデータをご紹介。
バイナンス取引所のXRP保有準備高

このチャートは、取引所に保有されているコインの総数を示しています。
保有準備高(紫のライン)が増加し続ける場合、これは売却圧力の高まりを示し、一般的に価格とは逆の傾向を示します。(ステーブルコインの場合、値の上昇は買い圧力を示します)
現在は落ち着いていますが、紫のラインが急激に下がり始めたら価格上昇が起こっているという事です。
去年の11月の様子を見ると分かり易いですね。
バイナンス取引所からのXRP出金総数

これを見ると今年1月に急激に引き出された事が分かります。バイナンス取引所からの「XRP出金回数(withdrawals count)」についてのグラフで、紫が引き出し回数、黒い線が価格です。
要点は以下の通り
- グラフが表しているのは、取引所から資産が何回引き出されたか(withdrawals count)の総数です。
- この値(出金回数)が高い場合、多くの人が資産を取引所から引き出している事を意味します。
- 沢山引き出される場合、それらの資産を長期保有(ガチホ)目的で自分のウォレットに移している可能性が高い、という解釈ができます。
- デリバティブ取引所(先物やオプションなどの取引を行う所)の場合、取引所に資金を残さず出金が増えている時は、デリバティブ取引に参加する人が減ってきている兆候かもしれません。
取引所からの出金が多い時は、その資産を長期保有する為に外部に移している人が増えている事や、デリバティブ取引から資金が抜けている可能性がある事を示しています。
拡大した様子⇩

「クジラ」と呼ばれる大量保有者がBinanceへトークンを移動させた量(フロー)を表したチャート

指標の意味
- Whale to Exchange Flow (Total):
クジラが自分のウォレットからBinanceへ移動したXRPの総量です。
これが増加している場合、クジラが保有XRPを売却もしくは取引所で取引する意向が強まっている可能性が高いです。
チャートの補足
- 縦軸左側は「トークンの量」(例:10K=10,000 XRP)、右側は「価格(USD)」。
- SMA/EMA(30日指数移動平均)で、流入量のトレンドを滑らかに見せる事ができます。
用途
- 取引所(Binance)へのクジラの入金が大きく増えると、価格下落圧力に繋がる場合があります(=大量売却の可能性)。
- 入金が少ない、あるいは出金が増えている場合は、クジラが「売却せず保有」や「他に移動」している状況と考えられます。
- この情報は、相場の大きな動きを予測したり、市場心理の分析に使われます。
簡単に纏めると:「XRPの大口保有者がどれくらいBinanceにXRPを送っているかを監視する指標」で、価格変動を予測する為に利用されます。
注意点としては、クジラはXRP価格上昇にとって重要なイベント(トランプ大統領選勝利やトランプ就任式)での価格上昇を前もって読んで、先に取引所にXRPを送っているようにも見えます。
下のチャートを見てください。
クジラはトランプ当選直前や大統領就任式直前に取引所に大量にXRPを送っています。なので、クジラがこの様な動きを見せる時はXRPに何かビックイベントが起こる前触れかもしれません。

「XRP Ledger(リップル・レジャー)」上のアクティブなアドレス数の推移。

- アクティブアドレスとは、ある期間(ここでは日、週、月など)に「XRPのネットワークがどれだけ使われているか(実利用)、その推移を示すグラフ」です。価格と利用数(アクティブアドレス)の両面からXRPの注目度や成長性を見る時に活用できます。
- グラフは2022年7月から2025年7月までの期間を表示していて、縦軸はXRPの価格(USD)と、もう一つの縦軸がアクティブアドレス数(例: 20,000〜100,000)です。
- 例えば「2024年1月にはアクティブなアドレスが約19,000件あった」など、時期による利用動向や人気を読み取る事ができます。
- アクティブアドレス数が多いと、ネットワークが活発に利用されている証拠です。逆に減少傾向だと、利用量が落ちているとも判断できます。
- 価格推移($0.4~$2.2)と並べて見る事で、XRPの価格と実利用の関係性分析にも役立ちます。
これらのチャートはこちらのリンクからリアルタイムで監視する事が出来ます。
XRP4時間足

XRPは良い動きをしています。2025年1月の高値を起点に出来ている下げのレジスタンスラインに現在挑戦しています。
ここを抜ければ上昇トレンド入りです。
下げのレジスタンスラインと200DMAと水平線が交差している場所なので、ここを上抜けるのは容易では無いですが、抜ければ大きいです。