
日本の大学に留学を目指す外国人、特に中国人学生にとって「東大や慶応への留学生入試(EJUを用いた入試)」は、日本人が受ける一般入試に比べてはるかに入りやすいという現状が報告されています。
こうして東大卒などの経歴を手に入れた中国人は容易に日本の企業や役所に入っているのではないか、と警戒が広がっているのです。
EJU(日本留学試験)を活用した入試は日本語、総合科目、数学などの科目で構成されていますが、文系の場合は数学が中学3年から高校1年程度のレベルであり、2カ月の準備でも満点が狙えるくらい易しい内容だと指摘されています。
日本の大学入試の仕組みは特徴的で、日本人が受ける試験と、中国人など留学生が受ける試験とでは、大きく異なっている。
例えば、東京大学のケースでみていく。日本人が一般入試で東大を受験しようとする場合、1月にまず「共通テスト」を受ける必要がある。文系、理系いずれであっても国語、地理歴史、数学、理科、外国語、情報の計6教科8科目を受験するのが必須となる。
その後、さらに2月下旬の「2次試験」が待ち構え、文系は国語、数学、地理歴史、外国語の計4教科5科目、理系は国語、数学、理科、外国語の計4教科5科目が課されることになる。受験者も全国から優秀な学生ばかりが集まり、言わずと知れた日本一過酷な入試となる。一方、留学生の場合は、試験内容が大きく異なる。日本の高校に相当する学校を卒業している(あるいは卒業見込み)ことがまずは条件だが、その上で迎える「1次試験」で最も大事なのが、EJUと呼ばれる日本留学試験だ。
「文系の数学は中3レベル、2カ月で満点が取れる」
EJUは800点満点で、文系が日本語(400点)、総合科目(200点)、数学(200点)の配分。理系は日本語(400点)、理科(200点)、数学(200点)の配分になる。文系、理系いずれも3教科の試験で、日本人が受ける一般入試に比べ、試験科目数が圧倒的に少ない。さらに試験は、6月、11月と年に2回もチャンスがある。一川文研の李校長によると、レベル的にも高くはなく、「文系の数学なら、中国の中学3年から高校1年で学習する内容のもの。文系の総合科目も2カ月間しっかり対策をすれば、満点が取れる内容である」という。
李校長によると、各大学の合格の目安は、EJUで東京大学なら730点、旧帝国大学や早稲田大学、慶應義塾大学は680点、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)クラスなら、650点が目安になるという。
そして留学生が受ける1次試験は、そのEJUのスコアに加え、TOEFLなどの英語能力試験のスコア、志望理由書などを基に選抜する。それを通過すれば、あとの2次試験は、小論文と面接のみで学科試験はない。こうしたことから、李校長も「同じ大学であっても、日本人が受ける入試と、留学生が受ける入試では、難易度に大きな差があるのは間違いない」と断言する。
記事によれば、東京大学の合格目安スコアは730点、旧帝大や早慶レベルが680点、MARCHクラスなら650点程度とされています。
合否はEJUに加え、英語試験(TOEFLなど)や志望理由書などで判断され、一次選考を通過すれば二次試験は小論文と面接のみという形です。このため、日本の高校生が受ける一般入試のような学科試験がなく、全体として難易度がかなり低いとされています。
また中国の教育機関の校長である李氏は、中国人が日本に高校留学して日本人と同じ試験を受けるよりも、中国の高校を卒業してから留学生枠で受験する方がはるかに有利だと述べています。
さらに、英語や日本語が得意でなくとも、2年ほど準備すれば慶應大学レベルには8割の確率で合格できるとの見方を示しています。
これは、日本の難関大学が中国のトップ大学(例:復旦大学)に比べ、留学生にとってはるかに低いハードルを設けていることを意味します。
この様な状態は国民の税金も投入されている、日本の最高学府を腐らせるだけです。