
アメリカの物価(インフレ)が事前の予想通りに急上昇し、約3年ぶりの高い水準になりました。

何が起きた?
物価が大きく上がった:5月の物価は、前月(4月)と比べて0.5%上がりました。
1年前と比べると大激増:去年の5月と比べると、物価は4.2%も上がっています。
約3年ぶりの高水準:物価の上昇率が「4%」を超えたのは、2023年4月以来の事です。
何故こんなに「注目(all eyes)」されていたのか?
市場は「今回は市場予想の4.2%を超える高い数字が出て株価が暴落するのではないか?」と衝撃に備えていたからです。
何故これが重要なのか?
物価がこれだけ上がるとお金の価値が目減りします。その為、アメリカの中央銀行(FRB)が「景気を冷ます為に金利を上げる(利上げをする)のではないか」、あるいは「利下げを先延ばしにするのではないか」という予測に繋がります。
これは世界の株価や為替(ドル高・円安など)に直結する為、投資家達が大注目しているのです。
5月は食品やエネルギーを除く一般財(モノ)の価格が値下がりした一方で、電気代やガソリン代などのエネルギー価格は依然として物価を押し上げる主な要因になっています。

何が上がって、何が下がっているのか
📈 上がっているもの
エネルギー(電気・ガス・ガソリン):月次上昇分の60%以上がこれだけで説明できます
航空運賃:+2.7%
家賃・住居費:+0.3〜0.4%
通信費:+1.3%
医療費:+0.3%
📉 下がっているもの
自動車保険:▲1.7%(コロナ後最大の下落)
処方薬:▲0.9%(5ヶ月連続下落)
新車:▲0.3%
一番重要なポイント:実質賃金がマイナスに転落
給料が名目上は上がっていても、物価の上昇が給料の伸びを上回ってしまったと言う事。
名目賃金の伸び < 物価上昇率4.2%
つまり、同じ給料でも去年より買えるものが少なくなった状態です。
市場への影響(Bank of Americaの警告)
過去100年のデータでは、CPIが平均4%を超えると
- 3ヶ月後:S&P500が平均▲4%
- 6ヶ月後:S&P500が平均▲7%
株式市場にとっては警戒シグナルです。
CPIを受けての相場の動き
日本の半導体銘柄にも影響を大きく与えるNASDAQ先物

発表直後は予想よりもCPIが悪くなかったと安心したのか上昇しましたが、中身が知られるにつれ冷静に評価され反落。
S&P500の値動き

ネガティブに反応しています。これくらいの下落で済んだともいえます。
日経先物

日経先物はCPI発表直後はポジティブに反応していましたが、NASDAQと同じようにやがて反落。
米長期国債10年物利回り

水曜朝から若干上昇したレベルで推移。
NVIDIA

NVIDIAは下落し続け200ドルを割り込みそうです。
ブロードコム(AVGO)

ブロードコムは続落。6月3日の高値500ドル付近から376ドルまで25%近くも下落。2025年9月の374を下抜けすると、下落の勢いが止まりません。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (Advanced Micro Devices) [AMD]

サンディスク(SNDK)

サンディスクはまだサポートを割っていませんが、油断は出来ない値動き。
マイクロン(MU)

マイクロンはNASDAQ先物とほぼ同じ値動き。
SOX(フィラデルフィア半導体指数)

ビットコイン

64300ドルを上抜けられればWボトムを完成させられそうです。
ゴールド

ゴールドは直角に急落し、3月の底値4102に接触しています。