
グローバルなAI競争が激化する中、AIへの資金が極一部の主要なテック・エコシステムに集中しつつあります。
ビジュアルキャピタリストのKayla Zhuによるこの地図は、AI資金調達集中度が最も高い上位10地域を視覚化したものです。
東京は7位。
このデータはStartup Genomeから提供されており、2023年および2024年の資金調達データを反映しています。
北京のスタートアップ投資家はAI分野に最大の賭けをしており、この分野への資金投入が他のどの地域よりも多くなっています。
中国の首都である北京は、スタートアップエコシステム全体の66%がAIネイティブ企業への資金に充てられており、62%のシリコンバレーを僅かに上回って、AI案件集中度で世界をリード中。
ただし、当然絶対的な数値ではシリコンバレーが依然として世界の中心地です。
シリコンバレーは、世界のAIネイティブ企業への全資金の65%以上を集めており、これは同地域の全テック資金に占めるシェア(32.2%)の2倍となっています。
「AIビッグスリー」と呼ばれるシリコンバレー、北京(世界のAIネイティブ資金の10%)、そしてパリ(4.3%)の3都市だけで、上位40のグローバルスタートアップ・エコシステムにおけるAIネイティブ投資全体の79.4%を占めています。残る20.6%が他の全エコシステムに分配される形。
北京は、Baichuan AI、Zhipu AI、Moonshot AI、Shengshu Technologyなどの主要な現地スタートアップによってAI投資の大きな磁石となっており、これらの企業はいずれもテック大手や政府系ファンドからAIモデルやツール開発の為に数十億ドル規模の資金を集めています。
AI案件集中度で上位を占める拠点を見ると、アジアと北米がそれぞれ4都市ずつトップ10入りしており、両地域がAI分野において積極的な姿勢を見せていますね。
一方で、ニューヨークやシアトルのような伝統的なテック拠点は、AI競争において遅れをとっている感じ。
この2都市におけるAIネイティブスタートアップへのベンチャー資金の割合は、それぞれ14%および15%にとどまっています。