JPモルガンのダイモンCEOが「アメリカ人はビットコインではなく弾薬を備蓄すべきだ」と提言

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JPモルガン・チェースのCEOであるジェイミー・ダイモンは、カリフォルニアで開催された全国経済フォーラムで「アメリカはビットコインではなく銃器や弾薬、ドローンなどを備蓄すべきだ」と主張。

「銃や弾薬、戦車、航空機、ドローン、レアアースなどを備蓄するべきだと私は考えます。必要な事は明白なのです。謎ではありません」とダイモンは述べ、トランプ氏が3月に発令したビットコイン備蓄の為の大統領令について触れました。

ダイモンは仮想通貨に対する否定的な立場でよく知られています。(モルガンでは仮想通貨取り扱いを始めましたが)金融の主権化・民主化という仮想通貨の理念は、「私達銀行にお金を預けてください」という既存の体制にとっては敵対的な存在と言えるでしょう。

「私達は弾薬を備蓄すべきです」とダイモンは続けました。

「例えば、軍関係者によれば、もし南シナ海で戦争が起きた場合、アメリカのミサイルの在庫は7日間しか持たないそうです。」

「冗談はさておき、それが現状だなんて、真顔では言えませんし、それでいい筈がありません。」

「何をすべきか分かっているのです。後は行動に移すだけです。人々と協力して、議論を重ね、実行する事が必要です。」

この幅広い議論では、アメリカ国内の経済から、戦争、核兵器拡散の可能性など「地政学上の地殻変動」についても語られました。

講演の中でダイモンは、中国をアメリカ最大の敵とは見なしていないと強調し、むしろアメリカ自身の「内なる敵」によって世界のリーダーであり続けられなくなる危機感を示しました。

ダイモン「私は中国についてそれほど問題視していません。中国は潜在的な敵対者ではありますが、同時に多くの事を上手くやっている一方で、沢山の問題も抱えています。ただ、本当に心配なのは私達自身です。我々自身の価値観や能力、マネジメントをきちんと整えられるかどうかが問題なのです。」

また、ダイモンは、米国政府とFRBが支出や量的緩和を「大幅にやり過ぎた」結果、債券市場にひび割れが「必ず起こる」と警告しました。※トランプ政権ではなく、コロナ後からのバイデン政権とFRBの政策が原因だと言っています。

「危機が6ヶ月後に来るのか、6年後なのかは分かりません。ただ、債務の軌道や市場メイカーの流動性確保について、方向転換が必要なのは明らかです。残念ながら、我々が目覚めるにはそうした出来事が必要かもしれません。」

スワップ・スプレッドが再び拡大し始めている状況下、ダイモンの見立て通りになる日も遠くないかもしれません。

「私はこの事を規制当局にも言っています」とダイモンは言います。

「これは必ず起こるので、その時には皆慌てるだろうけど、私はパニックにはなりません。我々には何とかする力があります。場合によってはJPモルガン・チェースにとって危機が追い風となるかもしれないと言われる事もありますが、それは我々の本意ではありません。」

更にダイモンは民主党の無謀なグリーン政策や国境政策についても批判しました。

「移民政策……我々は何をやっていたのでしょうか?」

「国民の下位20%の所得はこの20年間上がっていません。」

「バイデン政権は役に立たないことが分かっているグリーン政策に莫大なお金を費やしていました。一方で我々の学校は機能していません。」

「地方の街や都市部の人々が、政府から何か恩恵を受けていると本当に思っていますか? 彼らにとってアメリカ政府が公平で有能で、彼らの利益の為に動いていると考えているでしょうか?」とダイモンは問いかけました。

「彼らの学校は機能せず、必要なスキルも身につけられていません。我々はこの現実を認識しなければなりません。」

「ブルーテープ」と呼ぶ規制の厳しさについても左派を批判しました。

「民主党は規制が大好きです。もっと増やしたがります。しかも複雑に複雑にして、ルールを守れないようにした上で、後から罰金や処罰を与えるという仕組みにしています。」

ダイモンは米国政府を「レヴィアタン」と例え、「政策を実行するには弱過ぎる一方で、国民には我慢の限界を超えるような規制を押し付けている」と指摘。

ダイモンの提案は、アメリカが自らの伝統的な価値観を讃える事の必要性でした。

「自由な言論、信仰の自由、起業の自由、機会均等、家族、神と国家といったアメリカの美徳を称えましょう。」

「勿論、長年黒人社会に対して行ってきた酷い事など、我々の過ちも認めなければいけません。しかし、偉大な部分まで貶める必要はありません。両者は別の話です。」

「我々はお互い率直に対話できていないし、政策面でも十分対応できていません——これこそが『内なる敵』です。」

「認可手続きや規制、移民、税制などを改革しなければなりません。これらは進行中だと思いますが、都市部の学校や医療制度も同様に改善が必要です。」

ダイモンは脱炭素や移民政策など、誰かが作った空虚なトレンドに乗り勘違いしている日本の無能な政治家や経営者とは一線を画しますね。

泣けてくるのが日本の状態です☟

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