
直近の主なNVIDIA上昇要因
AI需要の加速をCEOが再確認
CNBC等のインタビューで、ジェンセン・フアンCEOが「AIコンピューティング需要が大幅に増加」「Blackwell世代GPUへの需要が非常に強い」と発言しました。AIコンピューティング需要見通しの上振れは、売上・粗利の継続的成長期待を高め、株価の支援材料になっています。
テック・AI関連セクターの地合い改善
各種メディアが「AI関連銘柄が主導して米株指数が上昇」と報道。セクター全体のリスクオンがNVIDIAの買いを後押し。

xAIへの投資報道
ブルームバーグやBarron’sがNVIDIAがイーロン・マスク氏のxAI資金調達(約3兆円規模)に関与・投資の可能性があると報道し株価が上昇しました。
xAIは約200億ドルの大型資金調達を進め、Nvidiaが出資とGPU供給で関与する見通しです。目的は次世代モデル訓練の為の計算資源・人材・データ確保。
報道では、エクイティ(株式出資)に加え、NvidiaのGPU供給枠を組み合わせる投資+インフラ供給型の取引が検討されているとの見方です。
これはxAIがOpenAIらトップ層と本格的に競う体制を整えつつある事を示す重要シグナルです。

AMDとOpenAIの大型提携(株式約10%提示の報道)がNVIDIAのシェア懸念を一時的に高めましたが、その後フアンCEOが需要の強さを強調し、売られ過ぎの反動+買い戻しが進行しました。

NVIDIAの株価を支えているのはAIトレーニング・推論の計算需要が指数関数的に増加している事です
クラウド/ハイパースケーラー、基盤モデル(OpenAI、xAI等)、エンタープライズの導入が同時多発的に進展しており、ソフトウェア最適化(CUDA、NIM、Inferenceスタック)とハード(Hopper→Blackwell)を束ねるNVIDIAの統合優位が継続しています。
テクニカル面で重要なのは、最近ずっと上昇を阻んでいた7月31日の高値の水平線(184.1ドル)を上抜けた事です。

赤い丸をつけた水平線が184.1ドルの水平線ですが、これが8月からずっと上昇を阻んできていたのが見て貰うと分かると思います。最近これを上抜けしていますが、今は184.1ドルを足場に下落しても反発して下げ止まっています。
この水平線を下抜ける迄は更なる上昇が見込めます。
短期ポジションを取るのであれば、このまま184.1ドルの上で推移して、直近の高値191ドルを上抜けた位置がやり易いかもしれません。ここを抜けると短期の買いが入り易い感じ。

7月末から最近までの値動き

184.1ドルを起点にした逆三尊形成にも見えますから面白いですね。

NVIDIAが好調だと、日本の半導体銘柄の株価上昇にも追い風です。