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アフガニスタンとパキスタンの国境付近の山岳地帯で、マグニチュード6.0の強い地震が夜間に発生し、少なくとも800人が死亡、2,500人が負傷しました。
死者数は今後さらに増える可能性があると、地元当局の話を引用しニューヨーク・タイムズが報じています。
震源地は人口約20万人のジャララバード市近郊で、最も大きな被害はジャララバードの北に位置するクナル州で発生しました。同州では地滑りが報告され、泥やレンガ造りの家屋が倒壊しています。

出典:ウォール・ストリート・ジャーナル
被害状況像
- 震発生: アフガニスタン東部でマグニチュード約6(報道により6~6.7)規模の地震が発生。発生は日曜深夜(現地)。
- 震源・深さ: 震源は主にコンラール(کنر/Kunar)州周辺。深さは約8km(BBC一部)から約27km(Anadolu)と報道差あり。
- 被災地域: コンラール、ヌーリスターン、ナンガルハール、ラグマンなど東部諸州。
- 被害状況: 死者数は報道・時間経過で増加。600人超(初報)→ 622人(BBC)→ 約800人(Khabaronlineなど)→ 800人超に拡大との見立ても。
- 負傷者: 負傷者は2,000人以上との報道あり(Khabaronline等)。
- 当局発表: タリバン内務省(وزارت داخله/وزارت کشور)が死傷者数を更新・発表。
多くの犠牲者は就寝中の女性や子どもでした。
遠隔地での発生に加え地滑りで道路が寸断されており、救助活動が難航しています。現地の200床しかない州立病院は負傷者で溢れ、屋外にも多くの患者が横たわっています。
タリバン政権は救助隊を派遣し、負傷者搬送のため特別便を手配していおり、国連機関や世界保健機関(WHO)が緊急支援を提供しています。
ナンガルハル地域病院には数百人の若者が献血のため集まっています。
インドとパキスタンは哀悼の意を表し、支援を申し出ました。
パキスタン側では人的被害や大きな損壊は報告されていません。
地震は驚くべき事ではなく、アフガニスタンはアラビア、ユーラシア、インドプレートの境界線に位置しています。
2023年10月にも大規模な地震が二度発生し、2,400人が亡くなっています。救援活動の対応はタリバン政権の力量が試される場面となり、場合によっては米国製ヘリコプターの有効活用も期待されています。